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ステップファザー・ステップの続編・・・

ステップファザー・ステップがドラマ化されてますが、
私はどうしても原作の方のステップファザーステップの続編、
あれが気になって見る気になれませんでした。

宮部みゆきのステップファザー・ステップ、
わりと初期の頃の作品ですが、大好きな本です。

ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん (講談社青い鳥文庫)
ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん (講談社青い鳥文庫)


「ステップファザー・ステップ」の簡単なあらすじを説明すると、
主人公である「俺」は職業が泥棒ですw

ある日、忍び込もうとした家でヘマをやらし、確か屋根から落ち、
その家の住人である、双子の少年の直・哲に通報しない代わりに、
自分たちの父親のフリをして欲しい、と頼まれるとこから物語が始まります。

双子の両親は父は母に、母は父に子供を頼む、という
書置きを残して同時に失踪(お互い自分だけが居なくなると思ってる)。

双子たちは、自分たちは自活する自信も能力もある、
なのでこの状況が世間にバレて、自分たちの生活に踏み込まれるのがイヤだ、
だから父親のフリをして欲しい、と頼むんですよ。

「俺」はその条件を飲み、双子たちの義理の父(ステップファーザー)
として、双子に保護者が必要な時はそのフリをする生活に。

この双子、機転も利くし、人を思いやる心も持ってるし、
でも子供らしい可愛らしさや弱さもあって、とても愛らしかった。

一卵性の双子だからか、時々しゃべりながら、
自分が直か哲か分からなくなるところもおもしろかったw

一見、クラス中を巻き込んだいたずらに「俺」を巻き込んだようにみせて、
実は担任の先生の人としての尊厳を守るための闘いに協力したり、
「俺」の仕事仲間のおじいちゃんと仲良くなったり。

「俺」と双子がお互いに親しみを抱くようになる過程も、
それゆえに「俺」が双子に「俺はどうなるんだ?」と聞くあたりは切ないし、
でもそのあたりの人の心の移り行く様がとても上手に書かれてました。

・・・そう、宮部みゆきってSF作家みたいな見方をする人も多いけど、
実はこういう魅力的なキャラクターや、何気ない言葉で人の心情を
描くのがとても上手な作家だったはずなんです。

なのに、あるときから急にSFものが多くなったのと、
ご本人がRPGが好きだからか、主人公の少年少女にやたらと
入れ込んだりするような書き方のが増えて、なんだかなーだったのですが。

まさか、ステップファザー・ステップにまで、
そういうのを持ち込むとは思わなかった!

「ステップファザー・ステップ」は、とても人気の高い作品で、
だからこそ続編があると聞いた時にはすごく喜んだのですが、
それが一向に単行本化されない状態に疑問を抱き調べたところ・・・。

「ステップファザー・ステップ」の続編は単行本化しないことを
宮部みゆき自身が明言していることを知りました。

「ステップファザー・ステップ」の続編は、「小説すばる」で
「バッド・カンパニー」シリーズとして5回にわたって連載されたけど
ファンには大変不評だったとのこと。

個人的に、ステップファザー・ステップの続編で
そんなにファンに嫌われるってどんな?って思ったので
あらすじを調べてみて、すべてが納得できた気がします。

上にもちょっと書いたように、一言で言うと
「ステップファザー・ステップ」にSF要素を盛り込んだ、って感じ。

以下、「ステップファザー・ステップ」の続編のネタバレになります。
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なんかね、ケンって青年と出会うのですけど、
彼が自分は父親のクローンじゃないかって疑ってて、
それについて調べたら、知り合った女性が亡くなって、と始まります。

で、でもその女性と違う女性が焼死体として発見され、
でも、その知り合いの女性として扱われてる、とここらへん曖昧。

ケンは彼女は知り合った女性ではない、なぜなら彼女もクローンだ、
と訳分からんことを言い出したので相手にしなかった「俺」ですが、
ケンの学生時代の写真は双子にそっくりで、あのエクボまであって―。

と、なぜか物語の途中で「俺」が、これはSFかよ!みたいな心情が
書かれた部分があるのですが、それは読者のツッコミそのままで。

「なんで、ステップファザー・ステップにSF要素が!?」
「つーかクローン人間って!あの双子が!?」

と、大混乱になったそうです。

このクローン人間設定は最後まで続いてたようですね。

続きでも「俺」が双子の母親を探そうとするのですが、
母親の行方を知ってる女性が、実は性転換した元男性だったり、
それを教えてくれたのが、ケンです。

ケンは自分を生み出した研究所を探していて、
その元男性の手術もそこで行ったので、その人のことを知ってたみたい。

その語は色々とあり、双子の母親のことも分かるんですけど
結局、それは手がかりがつかめたところくらいで終わってたはず。

・・あの〜SFが好きでも、RPGが好きでも良いです。

特別な能力を持った少年少女が、大人顔負けの活躍をする、
とかの物語だってかまいません。

でも、それを人の心の弱さ、そして強さ、温かさなどが味だった、
「ステップファザー・ステップ」でやる必要があったのか。

別の物語を書けばよかったんじゃないの?って思いました。

なんというか世界観がブチ壊すにも程があるってんで
怒りを通り越して脱力した記憶があります。

私と同じような感じた読者さんが多かったのか、
この続編は、ファンから猛反発をくらう結果になり、
最終的に幻の続編となって、単行本化しないという判断をしたみたい。

いや、それが原因と宮部みゆきが言ったかは知りませんが、
やっぱりそれが原因でしょうね〜。

ステップファザー・ステップのファンであればあるほどガックリする、
という内容だったように思います。

宮部みゆきでここまでガックリする日が来るなんて!
と当時すごくショックを受けましたね。

それ以来、なんとなく宮部みゆきは時代小説しか読まなくなったな〜。


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